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呻吟語 / 外篇・人情・愚者を以て智者の忽せにする所に當たる

乍見之患,愚者所驚;漸至之殃,智者所忽也。以愚者而當智者之所忽,可畏哉!

新字:乍見之患,愚者所驚;漸至之殃,智者所忽也。以愚者而当智者之所忽,可畏哉!

書き下し

乍ちに見るの患ひは、愚者の驚く所なり。漸く至るの殃ひは、智者の忽せにする所なり。愚者を以て智者の忽せにする所に當たるは、畏る可きかな。

現代語訳

突然目に入る患いは、愚かな者でも驚きます。じわじわ至る災いは、智恵ある者でも見過ごします。愚かな者が、智恵ある者でさえ見過ごすものに当たるのは、恐ろしいことです。

解説

じわじわ至る災いの恐ろしさを、人の側から言い直します。突然の患いは愚者でも驚けるので、誰でも気づきます。しかしじわじわ来るものは智者でさえ見過ごします。そこへ愚者が当たればどうなるか。治道篇で繰り返された漸の主題が、ここでは気づく力の差として述べられ、より切実な形になっています。気づく力の差として述べられ、切実さが増しています。

この章句が説くこと

突然愚者智者見過ごし

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