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墨子 / 雜守

子墨子曰:凡不守者有五:城大人少,一不守也。城小人衆,二不守也。人衆食寡,三不守也。市去城逺,四不守也。畜積在外,富人在虚,五不守也。率萬家而城方三里。

新字:子墨子曰:凡不守者有五:城大人少,一不守也。城小人衆,二不守也。人衆食寡,三不守也。市去城遠,四不守也。畜積在外,富人在虚,五不守也。率万家而城方三里。

書き下し

子墨子曰く、凡そ守らざる者に五有り。城大にして人少なきは、一の守らざるなり。城小にして人衆きは、二の守らざるなり。人衆くして食寡なきは、三の守らざるなり。市、城を去ること逺きは、四の守らざるなり。畜積、外に在り、富人、虚に在るは、五の守らざるなり。萬家を率いて城、方三里。

現代語訳

墨子が言った。守れない城が五つある。城が大きくて人が少ないのが、第一の守れない城である。城が小さくて人が多いのが、第二の守れない城である。人が多くて食糧が少ないのが、第三の守れない城である。市場が城から遠いのが、第四の守れない城である。蓄えが城外にあり、富んだ者が空き地にいるのが、第五の守れない城である。おおむね一万戸に対して、城は三里四方とする。

解説

『墨子』全篇の最後の一段です。守れない城の条件を五つ挙げ、最後に一万戸なら三里四方という比率を示して終わります。城の大きさと人数の釣り合い、食糧、市場の距離、蓄えの置き場所。守れるかどうかは、戦う前の設計でほぼ決まっているという結論です。兼愛と非攻を説いた書物が、この実務的な五か条で閉じられます。理想を掲げた書の最後が、比率の話であることに意味があります。

この章句が説くこと

条件釣合規模設計守城

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