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墨子 / 非攻下

今夫師者之相為不利者也,曰將不勇,士不分,兵不利,教不習,師不衆,卒不和,威不圉,害之不久,争之不疾,孫之不强,植心不堅,與國諸侯疑。與國諸侯疑,則敵生慮而意嬴矣。

新字:今夫師者之相為不利者也,曰将不勇,士不分,兵不利,教不習,師不衆,卒不和,威不圉,害之不久,争之不疾,孫之不强,植心不堅,与国諸侯疑。与国諸侯疑,則敵生慮而意嬴矣。

書き下し

今、夫の師なる者の相い不利を為す者や、曰く、將、勇ならず、士、分たず、兵、利からず、教、習わず、師、衆からず、卒、和せず、威、圉がず、之を害すること久しからず、之を争うこと疾からず、之に孫うこと强からず、心を植うること堅からず、與國の諸侯、疑う。與國の諸侯、疑えば、則ち敵、慮を生じて意、嬴らん。

現代語訳

いま軍が互いに不利になる条件はこうである。将が勇でない、士がきちんと分けられていない、武器が鋭くない、訓練が行き届いていない、軍勢が多くない、兵が和していない、威が防ぎきれない、害を与えるのが長続きしない、争うのが速くない、従わせるのが強くない、心を据えるのが堅くない、同盟する諸侯が疑う。同盟する諸侯が疑えば、敵は考えを起こして意気が上がる。

解説

不利になる条件を十二並べます。多くは軍事の話ですが、末尾の一つだけ性質が違います——同盟する諸侯が疑う。内部の条件を十一並べたあとに、外部の信頼を置く。そして疑われた瞬間に相手の意気が上がる、と因果をつなげる。同盟や取引先の信頼が揺らぐことが、自軍の弱点のどれよりも直接的に敵を利する、という見方です。

この章句が説くこと

条件同盟信頼弱点外部

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