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呻吟語 / 外篇・治道・天に四時有り、秋を去る能はず

水以潤苗,水多則苗腐;膏以助焰,膏重則焰滅。為治一寬,非民之福也。故善人百年始可去殺。天有四時,不能去秋。

新字:水以潤苗,水多則苗腐;膏以助炎,膏重則炎滅。為治一寛,非民之福也。故善人百年始可去殺。天有四時,不能去秋。

書き下し

水は以て苗を潤す。水多ければ則ち苗腐る。膏は以て焰を助く。膏重ければ則ち焰滅す。治を為すに一に寬なるは、民の福に非ざるなり。故に善人百年にして始めて殺を去る可し。天に四時有り、秋を去る能はず。

現代語訳

水は苗を潤しますが、水が多ければ苗は腐ります。油は炎を助けますが、油が重ければ炎は消えます。治めるのにひたすら寛やかなのは、民の福ではありません。だから善人が百年続いて初めて死刑を無くせます。天に四季があり、秋を無くすことはできません。

解説

良いものが多すぎると害になる例を、水と油で示します。苗を潤す水が腐らせ、炎を助ける油が消す。寛やかさも同じだということです。そして時間の見積もりが示されます。善人が百年続いて初めて死刑を無くせる。今すぐは無理だということです。最後に天の四季が引かれ、秋を無くせないように厳しさも無くせないと結ばれます。
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この章句が説くこと

過剰水油寛政四季

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