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呻吟語 / 外篇・治道・天下を馭する者は民情を察す

使馬者知地險,操舟者觀水勢,馭天下者察民情,此安危之機也。

新字:使馬者知地険,操舟者観水勢,馭天下者察民情,此安危之機也。

書き下し

馬を使ふ者は地の險を知り、舟を操る者は水の勢ひを觀、天下を馭する者は民情を察す。此れ安危の機なり。

現代語訳

馬を使う者は地の険しさを知り、舟を操る者は水の勢いを見、天下を御する者は民の情を察します。これが安危の分かれ目です。

解説

三つの操縦を並べて、対象の読み方を示します。馬なら地形、舟なら水勢、天下なら民情。どれも操るもの自体ではなく、それが置かれた条件を読んでいます。馬を見ずに地を見、舟を見ずに水を見る。同じように、政令ではなく民情を見よということです。安危の分かれ目がそこにあると結ばれています。操るものではなく、条件を読めという指示です。三つ並ぶことで、対象が違っても同じだと分かります。

この章句が説くこと

馬舟条件民情操縦安危

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