呻吟語 / 外篇・治道・一代の人才は自ら一代の治を成すに足る
一代人才自足以成一代之治,既養無術而用之者又非其人,無怪乎萬事不理也。
新字:一代人才自足以成一代之治,既養無術而用之者又非其人,無怪乎万事不理也。
書き下し
一代の人才は自ら以て一代の治を成すに足る。既に養ふに術無くして、之を用ふる者又た其の人に非ず。萬事理まらざるを怪しむ無きなり。
現代語訳
一代の人材は、それだけで一代の治を成すに足ります。ところが養うのに術が無く、用いる者もその人ではありません。万事が整わないのを怪しむに足りません。
解説
人材は各時代に足りていると断言します。足りないのは育てる術と、用いる側の質です。二つの段階で失敗しているので、結果が出ないのは当然だ、と。人材不足という嘆きを、育成と登用の問題に置き換える主張で、前に出てきた、将吏を養うのは学校の責任、用いるのは尚書の責任だという段と同じ切り分けになっています。人材難という言い訳を、封じる一段になっています。
この章句が説くこと
人材充足育成登用切り分け
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