呻吟語 / 外篇・治道・農夫・織婦
盈天地間只靠二種人為命,曰農夫、織婦。郤又沒人重他,是自戕其命也。
新字:盈天地間只靠二種人為命,曰農夫、織婦。郤又没人重他,是自戕其命也。
書き下し
天地の間に盈つるは只だ二種の人を靠りて命と為す。曰く農夫、織婦なり。郤つて又た人の他を重んずる沒し。是れ自ら其の命を戕ふなり。
現代語訳
天地に満ちるものは、ただ二種類の人を頼りに命としています。農夫と織婦です。それなのに誰もこの人たちを重んじません。これは自分で自分の命を損なうことです。
解説
命を支える二種類の人を名指します。農夫と織婦、つまり食と衣を作る人たちです。それなのに誰も重んじない。そして最後の一句が鋭く、それは自分の命を自分で損なうことだとされます。他人への不当な扱いとしてではなく、自分の損として語られているのが特徴です。前に出てきた、生み出す者が一人で食う者が九人だという段と繋がります。
この章句が説くこと
農夫織婦命軽視自損
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