呻吟語 / 内篇・應務・是れ何人の種獲せし底ぞ
吃這一箸飯,是何人種獲底?穿這一匹帛,是何人織染底?
書き下し
這の一箸の飯を吃らふは、是れ何人の種獲せし底ぞ。這の一匹の帛を穿つは、是れ何人の織染せし底ぞ。
現代語訳
この一箸の飯を食べているが、これは誰が種を蒔き刈り取ったものか。この一匹の絹を着ているが、これは誰が織り染めたものか。
解説
目の前の飯と衣を、作った人の側から問い直します。答えは書かれておらず、問いだけが置かれています。日々口にし身につけるものが、誰かの労働の産物であることを思い出させるだけの一段です。次の段で、この問いが士大夫の暮らしぶりへの厳しい自省につながっていきます。短いぶん、毎食ごとに思い出せる形です。短いぶん、毎食ごとに思い出せる形になっています。
この章句が説くこと
労働飯衣由来自省
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