呻吟語 / 外篇・治道・古人の心を將て今人を信ず
將古人心信今人,真是信不過;若以古人至誠之道感今人,今人未必在豚魚下也。
新字:将古人心信今人,真是信不過;若以古人至誠之道感今人,今人未必在豚魚下也。
書き下し
古人の心を將て今人を信ずるは、真に是れ信じ過ぎず。若し古人至誠の道を以て今人を感ぜしめば、今人は未だ必ずしも豚魚の下に在らず。
現代語訳
古人の心で今の人を信じるのは、本当に信じきれません。しかし古人の至誠の道で今の人を動かせば、今の人も豚や魚の下ではないでしょう。
解説
古人の基準で今の人を信じるのは無理だと、まず認めます。しかし続けて、至誠で動かせば今の人も応えると言います。豚や魚にさえ通じるという易の言葉を踏まえていて、今の人がそれ以下ではないという言い方です。人が劣っているのではなく、至誠が用いられていないという見方で、諦めと期待を同時に述べた一段になっています。
この章句が説くこと
古人今人至誠豚魚期待
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