呻吟語 / 内篇・存心・若し愧ぢず奮はずんば、便ち是れ志無し
古人也算一個人,我輩成底是甚麼人?若不愧不奮,便是無志。
書き下し
古人も也た一個の人と算ふ、我輩の成す底は是れ甚麼の人ぞ。若し愧ぢず奮はずんば、便ち是れ志無きなり。
現代語訳
昔の人も同じ一人の人間と数えられます。私たちが成しているのはどんな人間でしょうか。もし恥じず奮い立たないなら、それは志が無いということです。
解説
古人と自分が同じ一人の人間として並べられます。特別な存在ではなく、同じ数え方をされる者だ、と。すると自然に問いが立ちます。では自分は何者になっているのか、と。そして判定が置かれる。恥じも奮い立ちもしないなら志が無い。比較して落ち込むのではなく、比較から動き出すかどうかで志の有無が測られています。古人を仰ぐことが、そのまま自分を測ることになっています。
この章句が説くこと
古人同格比較恥志
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