呻吟語 / 外篇・治道・庶幾はくは體を得たり
監司視小民譪然,待左右肅然,待寮寀溫然,待屬官侃然,庶幾乎得體矣。
新字:監司視小民譪然,待左右粛然,待寮寀温然,待属官侃然,庶幾乎得体矣。
書き下し
監司の小民を視るに譪然たり、左右を待つに肅然たり、寮寀を待つに溫然たり、屬官を待つに侃然たり。庶幾はくは體を得たり。
現代語訳
監司が民を見るときは和やかであり、側仕えを待つときは厳かであり、同僚を待つときは温かであり、属官を待つときは剛直である。これでようやく体を得たと言えます。
解説
監司の態度を、相手ごとに四通りに書き分けます。民には和やか、側仕えには厳か、同僚には温か、属官には剛直。同じ人が四つの顔を使い分けるわけです。とくに側仕えに厳かというのが要点で、最も近い人にこそ緩まないという構えです。前に出てきた、身近な人の前でも侮らせるなという段と一致しています。四つが揃って初めて、体を得たと言われています。
この章句が説くこと
監司四態度使い分け側仕え体
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