呻吟語 / 内篇・應務・疾言・遽色・厲聲・怒氣
疾言、遽色、厲聲、怒氣,原無用處。萬事萬物只以心平氣和處之,自有妙應。余褊,每坐此失,書以自警。
新字:疾言、遽色、厲声、怒気,原無用処。万事万物只以心平気和処之,自有妙応。余褊,毎坐此失,書以自警。
書き下し
疾言・遽色・厲聲・怒氣は、原と用ふる處無し。萬事萬物只だ心平らかに氣和して之に處すれば、自ら妙應有り。余は褊なり。每に此の失に坐す。書して以て自ら警む。
現代語訳
早口、急に変わる顔色、厳しい声、怒りの気。もともと使いどころがありません。万事万物、ただ心を平らかにし気を和やかにして処すれば、おのずと妙なる応えがあります。私は狭量です。いつもこの失敗をします。書き留めて自分を戒めます。
解説
四つの態度を挙げ、使いどころが一つも無いと断じます。早口、顔色、声、怒気。どれも力が入っているときに自然と出るものばかりです。そして最後に、自分は狭量でいつもこれをやると告白します。戒めを他人に向けず、自分への書き付けとして終える。この書の基調がよく現れた一段になっています。戒めを他人に向けず、自分への書き付けで終えています。
この章句が説くこと
怒気態度無用平和自戒
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