呻吟語 / 内篇・應務・養定者の四つの交はり
養定者,上交則恭而不迫,下交則泰而不忽,處親則愛而不狎,處疏則真而不厭。
新字:養定者,上交則恭而不迫,下交則泰而不忽,処親則愛而不狎,処疏則真而不厭。
書き下し
養定なる者は、上に交はれば則ち恭にして迫らず、下に交はれば則ち泰にして忽せにせず、親に處すれば則ち愛して狎れず、疏に處すれば則ち真にして厭はず。
現代語訳
養いの定まった人は、上の人と交われば恭しくしながら媚びず、下の人と交われば大らかにしながら疎かにせず、親しい相手には愛しながら馴れ馴れしくせず、疎遠な相手には真心を尽くしながら嫌がりません。
解説
四つの相手に対して、二つずつの条件を課します。上には恭しくかつ迫らず、下には大らかかつ疎かにせず、親しい相手には愛しつつ馴れず、疎い相手には真心かつ厭わず。どの組も、行きすぎた形を片方で押さえる構造です。養いが定まっているとは、四つの場面すべてで加減が効くことだと分かります。養いが定まるとは、四つの場面で加減が効くことです。
この章句が説くこと
交際加減上下親疎養い
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