呻吟語 / 外篇・治道・朝堂官府は法世界為り
六合都是情世界,惟朝堂官府為法世界,若也只徇情,世間更無處覓公道。
新字:六合都是情世界,惟朝堂官府為法世界,若也只徇情,世間更無処覓公道。
書き下し
六合は都て是れ情世界なり。惟だ朝堂官府のみ法世界為り。若し也た只だ情に徇はば、世間更に公道を覓むる處無し。
現代語訳
天地四方はすべて情の世界です。ただ朝廷と役所だけが法の世界です。もしそこまで情に従うなら、世の中にもう公道を探す場所がありません。
解説
世の中の大部分が情で動いていることを、まず認めます。そのうえで朝廷と役所だけが法の世界だとします。例外的な場所だということです。だからそこまで情に従えば、公道を探す場所が世の中から消えてしまいます。情を否定するのではなく、一箇所だけは別の原理で動かすという構えで、前に出てきた、法は預かり物だという段と繋がります。
この章句が説くこと
情世界法世界例外公道原理
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