呻吟語 / 外篇・治道・一朴便ち是ならず
罪不當笞,一朴便不是;罪不當怒,一叱便不是。為人上者慎之。
新字:罪不当笞,一朴便不是;罪不当怒,一叱便不是。為人上者慎之。
書き下し
罪笞に當たらずんば、一朴も便ち是ならず。罪怒に當たらずんば、一叱も便ち是ならず。人上たる者之を慎め。
現代語訳
罪が笞に当たらないなら、一度の打擲でも正しくありません。罪が怒りに当たらないなら、一度の叱責でも正しくありません。人の上に立つ者は慎みなさい。
解説
罰の量と罪の釣り合いを、最小単位で問います。一度の打擲、一度の叱責。たった一回でも、罪に当たらなければ正しくありません。度を越した処罰ではなく、そもそも当たっているかどうかが基準です。前に出てきた、一人の人を曲げて打つなという五要の一つと重なり、こちらは叱責まで含めています。日常の場面に直結する戒めです。
この章句が説くこと
笞叱責釣り合い一度慎む
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