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呻吟語 / 外篇・治道・居官の五要

居官有五要:「休錯問一件事,休屈打一個人,休妄費一分財,休輕勞一夫力,休苟取一文錢。」

新字:居官有五要:「休錯問一件事,休屈打一個人,休妄費一分財,休軽労一夫力,休苟取一文銭。」

書き下し

官に居るに五要有り。「一件の事を錯り問ふこと休かれ。一個の人を屈打すること休かれ。一分の財を妄費すること休かれ。一夫の力を輕く勞すること休かれ。一文の錢を苟取すること休かれ」。

現代語訳

官に居るのに五つの要があります。一件の事を誤って裁くな。一人の人を曲げて打つな。一分の財をみだりに費やすな。一人の力を軽々しく労するな。一文の銭をいいかげんに取るな。

解説

官に居る者の心得を、五つの禁として並べます。誤審、冤罪、浪費、無駄な労役、不正な徴収。どれも一件、一人、一分、一文という最小単位で語られているのが特徴です。大きな悪事ではなく、一つ一つの小さな行為が対象になっています。数えられる形で示されているので、日々の点検表として使えます。実務の戒めとして最も具体的な一段です。
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この章句が説くこと

五要誤審冤罪浪費点検

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