呻吟語 / 外篇・治道・敗を恥づる者は勝つ
凡戰之道,貪生者死,忘死者生,狃勝者敗,恥敗者勝。
新字:凡戦之道,貪生者死,忘死者生,狃勝者敗,恥敗者勝。
書き下し
凡そ戰の道は、生を貪る者は死し、死を忘るる者は生く。勝に狃るる者は敗れ、敗を恥づる者は勝つ。
現代語訳
およそ戦いの道は、生を貪る者は死に、死を忘れる者は生きます。勝ちに慣れた者は敗れ、敗れを恥じる者は勝ちます。
解説
戦いの逆説を、二組の対句で示します。生を貪れば死に、死を忘れれば生きる。勝ちに慣れれば敗れ、敗れを恥じれば勝つ。前の組は覚悟の話、後の組は状態の話です。どちらも、望ましい結果を直接求める者がそれを失うという同じ形になっています。前に出てきた、満ちた勢いは自分から減らせという段とも通じる構図です。望むものを直接求める者が、それを失う構図です。

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本の中身を見るこの章句が説くこと
戦逆説覚悟慣れ恥
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