呻吟語 / 外篇・治道・來る處は豐かに、歸する處は約に
天地之財,要看他從來處,又要看他歸宿處。從來處要豐要養,歸宿處要約要節。
新字:天地之財,要看他従来処,又要看他帰宿処。従来処要豊要養,帰宿処要約要節。
書き下し
天地の財は、他の從り來たる處を看るを要し、又た他の歸宿する處を看るを要す。從り來たる處は豐かならんことを要し養はんことを要す。歸宿する處は約ならんことを要し節せんことを要す。
現代語訳
天地の財は、それがどこから来るかを見る必要があり、またどこへ行き着くかを見る必要があります。来るところは豊かにし養うことが必要です。行き着くところは約やかにし節することが必要です。
解説
財を、入口と出口の二点で捉えます。入口は豊かにして養い、出口は約やかにして節する。どちらか一方ではありません。増やすだけでも、削るだけでも足りないということです。養うという語が入口に置かれているのが要点で、取り立てを増やすのではなく生み出す力を育てる意味になります。財政の原則を、二つの方向で示した簡潔な一段です。
この章句が説くこと
財入口出口養う節する
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