呻吟語 / 外篇・治道・病本は只だ是れ學政修まらず
後世無人才,病本只是學政不修。而今把作萬分不急之務,才振舉這個題目,便笑倒人。官之無良,國家不受其福,蒼生且被其禍。不知當何如處?
新字:後世無人才,病本只是学政不修。而今把作万分不急之務,才振舉這個題目,便笑倒人。官之無良,国家不受其福,蒼生且被其禍。不知当何如処?
書き下し
後世人才無きは、病本は只だ是れ學政修まらざるなり。而今把りて萬分不急の務と作し、才めて這個の題目を振舉すれば、便ち人を笑ひ倒す。官の良無きは、國家其の福を受けず、蒼生且つ其の禍を被る。知らず當に何如に處すべきかを。
現代語訳
後の世に人材が無いのは、その病の根がただ学びの政が修まっていないことにあります。今はそれを万分に急がない務めとして、この題目をようやく持ち出せば、人を笑い倒します。官に良い者が無ければ、国家は福を受けず、民は禍を被ります。どう処置すべきか分かりません。
解説
人材不足の原因を、学びの政の不備に一本化します。そしてその主題を持ち出すと笑われる現状が描かれます。最も根本の課題が、最も急がない話として扱われているわけです。結果は明快で、良い官がいなければ国は福を受けず民は禍を被る。最後に、どう処置すべきか分からないと投げ出されます。答えを出さずに終わるのが、かえって行き詰まりの深さを示しています。
この章句が説くこと
人材学政根本後回し行き詰まり
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