呻吟語 / 内篇・修身・治亂は事を用ふる所に繫かる
治亂繫所用事。天下國家,君子用事則治,小人用事則亂;一身,德性用事則治,氣習用事則亂。
新字:治乱繋所用事。天下国家,君子用事則治,小人用事則乱;一身,徳性用事則治,気習用事則乱。
書き下し
治亂は事を用ふる所に繫かる。天下國家は、君子事を用ふれば則ち治まり、小人事を用ふれば則ち亂る。一身は、德性事を用ふれば則ち治まり、氣習事を用ふれば則ち亂る。
現代語訳
治まるか乱れるかは、誰が事を取り仕切るかにかかっています。天下国家では、君子が取り仕切れば治まり、小人が取り仕切れば乱れます。一身では、徳性が取り仕切れば治まり、気質と習慣が取り仕切れば乱れます。
解説
国と身を同じ構造で説明します。国では人の選び方、身では何を主導権に置くかが分かれ目になる。徳性と気習を、身の中の君子と小人に見立てているのが要点です。気質と習慣は勝手に主導権を握るので、意識して徳性の側に握らせなければならない。前に出てきた、形が主人になるか心が主人になるかという段と同じ構えです。誰が仕切るかを決めることが、治めることの中身なのです。
この章句が説くこと
治乱主導徳性習慣統治
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