呻吟語 / 外篇・治道・上德は默成して意を示すのみ
上德默成示意而已。其次示觀動其自然。其次示聲色。其次示是非,使知當然。其次示毀譽,使不得不然。其次示禍福。
新字:上徳黙成示意而已。其次示観動其自然。其次示声色。其次示是非,使知当然。其次示毀誉,使不得不然。其次示禍福。
書き下し
上德は默成して意を示すのみ。其の次は觀を示して其の自然を動かす。其の次は聲色を示す。其の次は是非を示して、當然を知らしむ。其の次は毀譽を示して、然らざるを得ざらしむ。其の次は禍福を示す。
現代語訳
上の徳は黙って成し遂げ、意を示すだけです。その次は姿を示してその自然を動かします。その次は声と顔色を示します。その次は是非を示して、そうあるべきことを知らせます。その次は毀誉を示して、そうせざるを得なくさせます。その次は禍福を示します。
解説
人を動かす手立てを、上から順に並べます。黙って意を示す、姿を示す、声と顔色を示す、是非を示す、毀誉を示す、禍福を示す。下るほど外からの働きかけが強くなり、相手の自発性が減ります。是非を示す段で初めて言葉が使われるのも要点で、上三段は言葉を使いません。次の段で、さらに下の段が示されます。どの段を使っているかで、自分の力量が測れます。
この章句が説くこと
示す段階黙成是非自発
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