呻吟語 / 外篇・聖賢・轉移して人に覺らせず
聖人妙處在轉移人不覺,賢者以下便露圭角,費聲色,做出來只見張皇。
新字:聖人妙処在転移人不覚,賢者以下便露圭角,費声色,做出来只見張皇。
書き下し
聖人の妙處は人を轉移して覺らせざるに在り。賢者以下は便ち圭角を露はし、聲色を費やす。做し出だし來たれば只だ張皇を見る。
現代語訳
聖人の妙なるところは、人を動かしておいて気づかせないことにあります。賢者より下は角を見せ、声色を費やします。やってみせても、ただ騒がしさが見えるだけです。
解説
人を動かす技の差を、気づかれるかどうかで測ります。聖人は動かしても気づかせず、賢者以下は角と声色で騒ぐ。前に出てきた、痕跡を残さないのが至聖だという段と同じ主張です。成果が同じでも、過程の静かさで格が決まるという見方が、ここでも繰り返されています。成果が同じでも、過程の静かさで格が決まるのです。四聖人の話からここまで、同じ主張が繰り返されています。
この章句が説くこと
感化無自覚痕跡騒がしさ格
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