呻吟語 / 外篇・治道・獄囚を見て禮を加ふ
君子見獄囚而加禮焉。今以後皆君子人也,可無敬與?噫!
新字:君子見獄囚而加礼焉。今以後皆君子人也,可無敬与?噫!
書き下し
君子は獄囚を見て禮を加ふ。今より以後は皆な君子の人なり、敬ふ無かる可けんや。噫。
現代語訳
君子は牢の囚人を見て礼を加えます。今より後はみな君子となる人です。敬わずにいられるでしょうか。ああ。
解説
囚人に礼を加える理由を、今後の姿に求めます。罰を受けた後は君子になる人だから敬う、という論理です。過去ではなく未来で人を扱うわけで、前に出てきた、徳を成した人に幼い頃の失敗を言い立てるのは薄情だという段と裏表になっています。次の段で、牢を学校と呼ぶ言い換えが続きます。刑罰を教育の過程として捉える一段です。
この章句が説くこと
囚人礼未来更生扱い
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