呻吟語 / 外篇・治道・露章明示して乃ち行はるるを得
鄖陽巡撫以風水之故,欲毀參將公署為學宮,激軍士變,致毆兵備副使幾死,巡撫被其把持,奏疏上,必露章明示之乃得行。
新字:鄖陽巡撫以風水之故,欲毀参将公署為学宮,激軍士変,致殴兵備副使幾死,巡撫被其把持,奏疏上,必露章明示之乃得行。
書き下し
鄖陽の巡撫、風水の故を以て、參將の公署を毀ちて學宮と為さんと欲す。軍士を激して變ぜしめ、兵備副使を毆ちて幾ど死せしむるに致る。巡撫は其の把持する所と為り、奏疏上りて、必ず露章もて之を明示して乃ち行はるるを得。
現代語訳
鄖陽の巡撫が、風水の理由で参将の役所を壊して学宮にしようとしました。軍士を怒らせて変を起こさせ、兵備副使を殴って死にかけさせるに至りました。巡撫は彼らに押さえ込まれ、上奏文が上がり、必ず公開の文書で明示して初めて実行できました。
解説
風水を理由に役所を壊そうとした一件です。理由が実務と無関係なので、当事者は納得しません。結果として軍士が変を起こし、上官が殴られ、巡撫は押さえ込まれます。最後に、公開の文書で明示して初めて実行できたとされるのが要点で、黙って進められなくなりました。前の段の事件群と同じく、進め方の失敗が事例として記録された一段です。
この章句が説くこと
風水理由変押さえ込み公示
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