呻吟語 / 外篇・治道・良法有りて旋ちに至る可し
儒學之大壞極矣,不十年不足以望成材。武學之不行久矣,不十年不足以求名。將至於遴選於未用之先,條責於方用之際,綜核於既用之後,黜陟於效不效之時,盡有良法可旋至,而立有驗者。
新字:儒学之大壊極矣,不十年不足以望成材。武学之不行久矣,不十年不足以求名。将至於遴選於未用之先,条責於方用之際,綜核於既用之後,黜陟於効不効之時,尽有良法可旋至,而立有験者。
書き下し
儒學の大いに壞るること極まれり。十年ならずんば以て成材を望むに足らず。武學の行はれざること久し。十年ならずんば以て名を求むるに足らず。將に未だ用ひざるの先に遴選し、方に用ふるの際に條責し、既に用ふるの後に綜核し、效あると效あらざるの時に黜陟するに至らば、盡く良法有りて旋ちに至る可く、立ちどころに驗有る者なり。
現代語訳
儒学の壊れ方はきわまりました。十年かけなければ人材を望むに足りません。武学が行われなくなって久しい。十年かけなければ名を求めるに足りません。用いる前に選び抜き、用いる際に条件を課し、用いた後に照らし合わせ、効果があるか無いかの時に退け進めるところまで至れば、すべて良い法があってすぐに至り、たちどころに効き目があります。
解説
人材の仕組みを、四段で示します。用いる前の選抜、用いる際の条件、用いた後の点検、そして効果による進退。入口から出口まで一続きになっているのが要点で、どこか一つでは働きません。そして時間の見積もりも添えられます。十年かけなければ人材は望めない。すぐ効く部分と時間がかかる部分が、分けて語られた実務的な一段です。
この章句が説くこと
遴選条責綜核黜陟十年
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