呻吟語 / 外篇・治道・印板真なるを要す
印書先要個印板真,為陶先要個模子好。以邪官舉邪官,以俗士取俗士,國欲治,得乎?
新字:印書先要個印板真,為陶先要個模子好。以邪官舉邪官,以俗士取俗士,国欲治,得乎?
書き下し
書を印するには先づ個の印板の真なるを要し、陶を為すには先づ個の模子の好きを要す。邪官を以て邪官を舉げ、俗士を以て俗士を取らば、國治まらんことを欲するも、得んや。
現代語訳
書を刷るにはまず版木が正しいことが必要で、焼き物を作るにはまず型が良いことが必要です。邪な官が邪な官を推挙し、俗な士が俗な士を取れば、国が治まることを望んでも得られるでしょうか。
解説
人事を印刷と陶器に譬えます。版木と型が正しくなければ、刷られるものも焼かれるものも正しくなりません。推挙と選抜が自己複製の仕組みだということです。だから一度歪めば、それ以降はずっと歪んだものが出続けます。前に出てきた、正しさに富貴を与えれば小人も君子になるという段と組で読むと、入口の設計が全体を決めるという主張になります。
この章句が説くこと
印板模型自己複製推挙入口
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