呻吟語 / 外篇・治道・民を安んずるには良吏を擇ぶ
治病要擇良醫,安民要擇良吏。良吏不患無人,在選擇有法,而激勸有道耳。
新字:治病要択良医,安民要択良吏。良吏不患無人,在選択有法,而激勧有道耳。
書き下し
病を治むるには良醫を擇ぶを要し、民を安んずるには良吏を擇ぶを要す。良吏は人無きを患へず、選擇に法有りて、激勸に道有るに在るのみ。
現代語訳
病を治すには良い医者を選ぶ必要があり、民を安んじるには良い役人を選ぶ必要があります。良い役人は人がいないことを憂えるのではなく、選ぶのに方法があり、励ますのに道があるかどうかにかかっています。
解説
良い役人がいないという嘆きを、選び方と励まし方の問題に置き換えます。人がいないのではなく、見つける仕組みと動かす仕組みが無いということです。前に出てきた、どんな人にも使える点があるという段と同じ立場で、こちらは制度の側から言い直されています。医者の比喩が冒頭に置かれ、選ぶことの重さが示されています。
この章句が説くこと
良吏選択激励仕組み医者
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