呻吟語 / 外篇・治道・三代以上の一半の古意に還る
將三代以來陋習敞規一洗而更之,還三代以上一半古意,也是一個相業。若改正朔、易服色,都是腐儒作用;茸傾廈,逐頹波,都是俗吏作用,於蒼生奚補?噫!此可與有識者道。
新字:将三代以来陋習敞規一洗而更之,還三代以上一半古意,也是一個相業。若改正朔、易服色,都是腐儒作用;茸傾廈,逐頹波,都是俗吏作用,於蒼生奚補?噫!此可与有識者道。
書き下し
三代以來の陋習敝規を將て一洗して之を更め、三代以上の一半の古意に還るは、也た是れ一個の相業なり。若し正朔を改め服色を易ふるは、都て是れ腐儒の作用なり。傾廈を茸ひ、頹波を逐ふは、都て是れ俗吏の作用なり。蒼生に於て奚ぞ補はん。噫、此れ識有る者と道ふ可し。
現代語訳
三代より後の悪い習慣とみすぼらしい決まりを一洗して改め、三代より前の半分の古意に還るのは、それも一つの宰相の業です。もし暦を改め服の色を変えるなら、すべて古臭い儒者の仕事です。傾いた家を繕い崩れる波を追うなら、すべて俗な役人の仕事です。民に何の足しになるでしょうか。ああ、これは見識のある者と語れます。
解説
宰相の仕事を、三つ並べて選り分けます。悪い習慣を一洗して古意の半分に還すのが本来の業。暦や服色を改めるのは古臭い儒者の仕事で、形だけの復古です。傾いた家を繕い崩れる波を追うのは俗な役人の仕事で、後追いの対処です。復古派と実務派の両方が退けられているのが要点で、残るのは習慣そのものを入れ替える仕事だけになります。
この章句が説くこと
相業陋習形式復古後追い入れ替え
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