呻吟語 / 外篇・治道・身教を除卻しては、再び巧術無し
化民成俗之道,除卻身教,再無巧術;除卻久道,再無頓法。
新字:化民成俗之道,除却身教,再無巧術;除却久道,再無頓法。
書き下し
民を化し俗を成すの道は、身教を除卻しては、再び巧術無し。久道を除卻しては、再び頓法無し。
現代語訳
民を化し風俗を成す道は、自分の身で教えることを除けば、他に巧みな術はありません。長く続く道を除けば、他に一足飛びの法はありません。
解説
教化の方法を、二つの否定で閉じます。身で教えること以外に巧みな術は無く、長く続けること以外に一足飛びの法は無い。つまり近道も裏技も存在しないということです。前に出てきた、王者でさえ一世代かかるという段と同じ時間感覚で、こちらは方法の側から言い切られています。短いぶん、逃げ道が完全に塞がれた形になっています。
この章句が説くこと
身教久道近道無し時間方法
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