呻吟語 / 外篇・治道・先づ自家の神氣を振作す
整頓世界,全要鼓舞天下人心。鼓舞人心,先要振作自家神氣。而今提綱摯領之人,奄奄氣不足以息,如何教海內不軟手折腳、零骨懈髓底!
新字:整頓世界,全要鼓舞天下人心。鼓舞人心,先要振作自家神気。而今提綱摯領之人,奄奄気不足以息,如何教海内不軟手折腳、零骨懈髄底!
書き下し
世界を整頓するは、全く天下の人心を鼓舞するを要す。人心を鼓舞するには、先づ自家の神氣を振作するを要す。而今綱を提げ領を摯る人、奄奄として氣息するに足らず。如何ぞ海內をして手を軟らげ腳を折り、骨を零し髓を懈らざらしめんや。
現代語訳
世の中を整えるには、まったく天下の人心を鼓舞することが必要です。人心を鼓舞するには、まず自分の気を奮い立たせることが必要です。今、綱を提げ襟を掴む立場の人が、息も絶え絶えで呼吸するのも足りません。それでどうして天下に、手が緩み足が折れ骨が落ち髄が緩むようなことをさせずにいられるでしょうか。
解説
人心を鼓舞する条件を、自分の気に遡ります。要職にある人が息も絶え絶えなら、下に張りが出るはずがありません。手が緩み足が折れ骨が落ちるという描写が強烈で、全身が崩れる像になっています。前に出てきた、露を含んだ朝の葉のようにさせたいという段と組で読むと、その張りの出どころが上の人の気だと分かります。順序を一段遡らせた一段です。
この章句が説くこと
鼓舞神気要職張り順序
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