呻吟語 / 外篇・治道・正氣を養ひ、元氣を養ふ
廟堂之上,以養正氣為先;海字之內,以養元氣為本。能使賢人君子無鬱心之言,則正氣培矣;能使群黎百姓無腹誹之語,則元氣固矣。此萬世帝王保天下之要道也。
新字:廟堂之上,以養正気為先;海字之内,以養元気為本。能使賢人君子無鬱心之言,則正気培矣;能使群黎百姓無腹誹之語,則元気固矣。此万世帝王保天下之要道也。
書き下し
廟堂の上は、正氣を養ふを以て先と為し、海字の內は、元氣を養ふを以て本と為す。能く賢人君子をして鬱心の言無からしむれば、則ち正氣培はる。能く群黎百姓をして腹誹の語無からしむれば、則ち元氣固し。此れ萬世帝王の天下を保つの要道なり。
現代語訳
朝廷の上では正しい気を養うことを先とし、四海の内では元の気を養うことを本とします。賢人や君子に胸に塞がる言葉を無くさせられれば、正しい気が培われます。人々に腹の中で誹る言葉を無くさせられれば、元の気が固まります。これが万世の帝王が天下を保つ要の道です。
解説
治道篇の冒頭に、二つの気を置きます。朝廷には正気、天下には元気。そして養い方が示され、どちらも言葉が塞がっていない状態です。賢人が言えない言葉、民が腹に溜める言葉。両方が消えれば気が養われる。言論の通りを統治の第一条件とした一段になっています。言葉の通りを、統治の第一条件とした冒頭になっています。二つの気が、言論の通り方で養われる構図です。
この章句が説くこと
正気元気言論塞がり統治
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