呻吟語 / 外篇・治道・含露の朝葉の如し
精神爽奮,則百廢俱興;肢體怠弛,則百興俱廢。聖人之治天下,鼓舞人心,振作士氣,務使天下之人如含露之朝葉,不欲如久旱之午苗。
新字:精神爽奮,則百廃倶興;肢体怠弛,則百興倶廃。聖人之治天下,鼓舞人心,振作士気,務使天下之人如含露之朝葉,不欲如久旱之午苗。
書き下し
精神爽やかに奮へば、則ち百廢俱に興る。肢體怠り弛めば、則ち百興俱に廢る。聖人の天下を治むるや、人心を鼓舞し、士氣を振作し、務めて天下の人をして含露の朝葉の如くならしめ、久旱の午苗の如くならんことを欲せず。
現代語訳
精神が爽やかに奮えば、百の廃れたものがともに興ります。手足が怠り緩めば、百の興ったものがともに廃れます。聖人が天下を治めるときは、人心を鼓舞し士気を振るい立たせ、努めて天下の人を露を含んだ朝の葉のようにさせ、長い日照りの昼の苗のようにはしたくないのです。
解説
気の状態が百事を左右すると示し、二つの像で締めます。露を含んだ朝の葉と、日照り続きの昼の苗。同じ植物でも、張りがあるかしおれているかで正反対です。統治の目標が、制度でも成果でもなく人の張りに置かれているのが要点で、前に出てきた、精神を奮い立たせ思いを引き締めさせるという段と同じ主題です。像が鮮やかなぶん、目標が分かりやすくなっています。
この章句が説くこと
気張り朝葉午苗鼓舞
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