呻吟語 / 外篇・治道・憂時者は傷心して之を慟む
吏治安得修舉?民生安得輯寧?憂時者,傷心慟之。
書き下し
吏治安んぞ修舉するを得ん。民生安んぞ輯寧なるを得ん。時を憂ふる者は、傷心して之を慟む。
現代語訳
役人の治め方がどうして正され立て直されるでしょうか。民の暮らしがどうして落ち着き安らぐでしょうか。時を憂える者は、心を痛めてこれを慟哭します。
解説
前の段の馴れ合いを受けて、二つの反問を置きます。役人の治め方が正されるか、民の暮らしが安らぐか。答えは書かれていませんが、否定であることは明らかです。そして憂える者の慟哭で締められます。解決策ではなく嘆きで終わる構成は治道篇にたびたび現れ、手が届かないことへの苛立ちが率直に出ています。篇の途中に置かれた、率直な中休みのような一段です。
この章句が説くこと
吏治民生反問慟哭無力
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