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呻吟語 / 外篇・治道・公論は一人に在り

公論,非眾口一詞之謂也。滿朝皆非,而一人是,則公論在一人。

新字:公論,非眾口一詞之謂也。満朝皆非,而一人是,則公論在一人。

書き下し

公論とは、眾口一詞の謂に非ざるなり。滿朝皆な非にして、一人是ならば、則ち公論は一人に在り。

現代語訳

公の議論とは、多くの口が同じことを言うことではありません。朝廷中がみな間違っていて一人が正しければ、公の議論はその一人にあります。

解説

公論を、多数決から切り離します。定義は正しさで、人数ではありません。朝廷中が間違って一人が正しければ、公論はその一人にある。前の段で公論が逃れられない三綱の一つとされたので、その公論が多数と一致しない場合があると断っておく必要があったわけです。世論に従うことと公論に従うことを、はっきり分けた一段になっています。

この章句が説くこと

公論多数正しさ一人切り離す

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