呻吟語 / 外篇・治道・生を輕んじ、生を重んず
三軍要他輕生,萬姓要他重生。不輕生不能勘亂,不重生易於為亂。
新字:三軍要他軽生,万姓要他重生。不軽生不能勘乱,不重生易於為乱。
書き下し
三軍には他の生を輕んずるを要し、萬姓には他の生を重んずるを要す。生を輕んぜずんば亂を勘する能はず、生を重んぜずんば亂を為し易し。
現代語訳
三軍には命を軽んじてもらう必要があり、万民には命を重んじてもらう必要があります。命を軽んじなければ乱を鎮められず、命を重んじなければ乱を起こしやすくなります。
解説
命の扱いを、相手によって正反対に求めます。軍には軽んじてもらい、民には重んじてもらう。理由も対になっていて、軽んじなければ鎮圧できず、重んじなければ乱を起こしやすい。失うものがある者は動かない、という現実的な観察です。同じ徳目を全員に求めない態度が、ここでも一貫しています。同じ徳目を全員に求めない態度が、ここでも一貫しています。命の扱いという最も重い一点で、それが示されました。
この章句が説くこと
三軍万姓軽生重生使い分け
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