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呻吟語 / 外篇・治道・平らかなれば則ち安し

天下所望於聖人,只是個安字。聖人所以安天下,只是個平字。平則安,不平則不安矣。

書き下し

天下の聖人に望む所は、只だ是れ個の安の字なり。聖人の天下を安んずる所以は、只だ是れ個の平の字なり。平らかなれば則ち安く、平らかならざれば則ち安からず。

現代語訳

天下が聖人に望むのは、ただ安という一字です。聖人が天下を安んじる方法は、ただ平という一字です。平らかであれば安らかであり、平らかでなければ安らかではありません。

解説

望まれるものと、それを実現する方法を、二つの字に分けます。望まれるのは安、方法は平。そして両者が直結されます。平らかでなければ安らかにならない。つまり安らかさは、施しや与えることからではなく、偏りの無さから来るということです。前に出てきた、王法は偏りを許さないという段と同じ主張が、最も短い形で示されています。

この章句が説くこと

偏り直結方法

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