呻吟語 / 外篇・治道・風雷の益を起こす
振則須起風雷之《益》,懲則須奮剛健之《乾》,不如是,海內大可憂矣。
新字:振則須起風雷之《益》,懲則須奮剛健之《乾》,不如是,海内大可憂矣。
書き下し
振るへば則ち須らく風雷の『益』を起こすべし。懲らせば則ち須らく剛健の『乾』を奮ふべし。是の如くならずんば、海內大いに憂ふ可し。
現代語訳
奮い立たせるなら、風と雷の益の卦を起こすべきです。懲らしめるなら、剛く健やかな乾の卦を奮うべきです。そうでなければ、天下は大いに憂うべきことになります。
解説
易の卦の名を借りて、二つの手の強さを示します。奮い立たせるときは風と雷、懲らすときは剛健の乾。どちらも最も力の強い象です。前の段までで中興には創業と同じ厳しさが要ると述べられており、その具体的な調子がここで示されます。そうでなければ天下が憂うべきことになる、という結びが短く重い。緩やかさを尊ぶ議論への、はっきりした反対になっています。
この章句が説くこと
易益乾強さ中興
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