呻吟語 / 外篇・治道・儒者は宇宙を以て分內と為す
國家養士何為哉?士君子委質何為哉?儒者以宇宙為分內何為哉?
新字:国家養士何為哉?士君子委質何為哉?儒者以宇宙為分内何為哉?
書き下し
國家の士を養ふは何を為さんとしてぞ。士君子の質を委ぬるは何を為さんとしてぞ。儒者の宇宙を以て分內と為すは何を為さんとしてぞ。
現代語訳
国家が士を養うのは何のためでしょうか。士君子が身を委ねるのは何のためでしょうか。儒者が宇宙を自分の持ち場とするのは何のためでしょうか。
解説
前の段の嘆きを受けて、三つの反問だけを置きます。国が士を養う理由、士が身を委ねる理由、儒者が宇宙を持ち場と呼ぶ理由。答えは書かれていません。崩れるまで手を出さないなら、これらは何のためだったのか、という問いです。三つが並ぶことで、養う側も委ねる側も、掲げた言葉も、すべて問い直されています。短いぶん、直前の長い嘆きの重さが凝縮された一段になっています。
この章句が説くこと
反問士委質宇宙目的
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