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呻吟語 / 外篇・品藻・何為れぞ道邊に死す

曲如煉鐵鉤,直似脫弓弦,不覓封侯貴,何為死道邊。

新字:曲如煉鉄鉤,直似脫弓弦,不覓封侯貴,何為死道辺。

書き下し

曲がること煉鐵の鉤の如く、直きこと脫弓の弦に似たり。封侯の貴を覓めずんば、何為れぞ道邊に死す。

現代語訳

曲がることは鍛えた鉄の鉤のようで、まっすぐなことは弓から外した弦のようだ。諸侯に封じられる貴さを求めないなら、どうして道端で死ぬことになるのか。

解説

後漢の童謡を引いた一段です。曲がった者が鉤のように立身し、まっすぐな者が弦のように捨てられる。そして反語で締めます。貴さを求めなかったのに、なぜ道端で死ぬのか。世の倒錯を、民間の歌の形で示した一段で、前後の重い議論のあいだに置かれると、いっそう苦い響きを持ちます。民の歌だからこそ、遠慮の無い苦さが出ています。

この章句が説くこと

倒錯曲直立身童謡苦さ

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