呻吟語 / 外篇・品藻・三代以前の一副の見識
士君子須有三代以前一副見識,然後可以進退今,權衡道法,可以成濟世之業,可以建不世之功。
新字:士君子須有三代以前一副見識,然後可以進退今,権衡道法,可以成済世之業,可以建不世之功。
書き下し
士君子は須らく三代以前の一副の見識有りて、然る後に以て今を進退し、道法を權衡す可し。以て濟世の業を成す可く、以て不世の功を建つ可し。
現代語訳
士君子は夏殷周より前の一組の見識を持って、初めて今を進め退け、道と法を秤にかけられます。それで世を救う業を成し、世に稀な功を立てられます。
解説
今を判断する物差しを、三代より前に求めます。今の基準で今を測れば、今の水準を越えられないからです。前に出てきた、後の世の見える範囲で規模を立てれば良くならないという段と同じ主張で、こちらは判断の前提条件として示されています。物差しをどこから取るかの問題です。物差しの出どころが、判断の質を決めるという主張です。
この章句が説くこと
見識三代物差し判断前提
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