呻吟語 / 外篇・品藻・如何ぞ三代以前の景象を見ん
讀書要看三代以上人物是甚學識,甚氣度,甚作用。漢之粗淺,便著世俗;宋之侷促,使落迂腐,如何見三代以前景象?
新字:読書要看三代以上人物是甚学識,甚気度,甚作用。漢之粗浅,便著世俗;宋之侷促,使落迂腐,如何見三代以前景象?
書き下し
書を讀むは三代以上の人物は是れ甚の學識、甚の氣度、甚の作用かを看るを要す。漢の粗淺は、便ち世俗に著く。宋の侷促は、便ち迂腐に落つ。如何ぞ三代以前の景象を見ん。
現代語訳
書を読むときは、夏殷周より前の人物がどんな学識を持ち、どんな度量を持ち、どんな働きをしたかを見る必要があります。漢の粗く浅いところは世俗に落ち、宋の縮こまったところは古臭さに落ちます。それでどうして三代より前の光景が見えるでしょうか。
解説
読書の目的を、古代の人物の学識と度量と働きを見ることに置きます。そして漢と宋の注釈を通すと見えなくなると言います。粗浅は世俗に、侷促は迂腐に落ちる。注釈の癖が古代の像を歪めるという指摘で、原典を直に読めという主張の理由になっています。読む対象より、読む目を先に問う構成になっています。注釈の癖が古代の像を歪めるという指摘になっています。
この章句が説くこと
読書古代注釈歪み直読
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