呻吟語 / 外篇・品藻・其の後學を誤ること細ならず
故頓漸兩門,各緣資性。今人以一貫為入門上等天資,自是了悟,非所望於中人,其誤後學不細。
新字:故頓漸両門,各縁資性。今人以一貫為入門上等天資,自是了悟,非所望於中人,其誤後学不細。
書き下し
故に頓漸の兩門は、各おの資性に緣る。今人は一貫を以て入門上等の天資と為し、自ら是れ了悟にして、中人に望む所に非ずとす。其の後學を誤ること細ならず。
現代語訳
だから一足飛びと段階を追うという二つの門は、それぞれの生まれつきに応じています。今の人は一貫を入門の上等な天分だとし、それは悟りであって中位の人に望むところではないとします。それが後の学ぶ者を誤らせることは小さくありません。
解説
一貫を、天才だけのものとする見方を批判します。一貫は多聞多見の先にある到達点であって、入口の才能ではない。それを入口に置けば、中位の人は初めから諦めることになります。到達点を才能の問題にすり替える誤りが、後進を潰すという指摘になっています。到達点を才能にすり替える誤りが、後進を潰すのです。一貫は到達点であって、入口の才能ではないのです。
この章句が説くこと
一貫頓漸天分誤解後進
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