呻吟語 / 内篇・問學・中人以下も未だ得ざる者有らず
天下至精之理,至難之事,若以潛玩沉思求之,無厭無躁,雖中人以下,未有不得者。
新字:天下至精之理,至難之事,若以潜玩沈思求之,無厭無躁,雖中人以下,未有不得者。
書き下し
天下至精の理、至難の事も、若し潛玩沉思を以て之を求め、厭ふ無く躁ぐ無くんば、中人以下と雖も、未だ得ざる者有らざるなり。
現代語訳
天下で最も精しい理も、最も難しい事も、もし静かに玩味し深く思って求め、嫌がらず焦らずにいれば、中位より下の人であっても、得られなかった者はいません。
解説
難しいものに届く条件を、才能ではなく態度に置きます。静かに玩味すること、深く思うこと、嫌がらないこと、焦らないこと。この四つが揃えば中位以下の人でも届くと言い切ります。前に出てきた、天地は無息有漸だという段と同じ立場で、才能の差は速さの差にすぎないという見方が背後にあります。才能の差は速さの差にすぎない、という見方が背後にあります。
この章句が説くこと
才能態度沈思焦り到達
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