呻吟語 / 内篇・問學・正門と旁門
正門學脈切近精實,旁門學脈奇特玄遠;正門工夫戒慎恐懼,旁門工夫曠大逍遙;正門宗指漸次,旁門宗指逕頓;正門造詣俟其自然,旁門造詣矯揉造作。
新字:正門学脈切近精実,旁門学脈奇特玄遠;正門工夫戒慎恐懼,旁門工夫曠大逍遥;正門宗指漸次,旁門宗指逕頓;正門造詣俟其自然,旁門造詣矯揉造作。
書き下し
正門の學脈は切近精實、旁門の學脈は奇特玄遠なり。正門の工夫は戒慎恐懼、旁門の工夫は曠大逍遙なり。正門の宗指は漸次、旁門の宗指は逕頓なり。正門の造詣は其の自然を俟ち、旁門の造詣は矯揉造作なり。
現代語訳
正しい門の学びの筋は身近で精しく確かであり、脇道の門の学びの筋は奇抜で玄妙で遠いものです。正しい門の工夫は戒め慎み恐れ憚ることであり、脇道の門の工夫は広々と気ままにすることです。正しい門の趣旨は次第を追うことであり、脇道の門の趣旨は一足飛びです。正しい門の到達は自然を待ち、脇道の門の到達は無理に作り上げます。
解説
正しい学びと脇道の学びを、四つの観点で並べます。中身、工夫、順序、到達。脇道の特徴は、奇抜で、気ままで、一足飛びで、作り物であること。どれも魅力的に見えるものばかりです。判定表として示されているので、自分の学び方がどちらに寄っているかをその場で確かめられる形になっています。脇道の特徴はどれも魅力的に見えるものばかりです。
この章句が説くこと
正門旁門判定奇抜漸次
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