呻吟語 / 外篇・品藻・聰明を作して以て真を亂す
自有書契以來,穿鑿附會,作聰明以亂真者,不可勝紀。
新字:自有書契以来,穿鑿附会,作聰明以乱真者,不可勝紀。
書き下し
書契有りてより以來、穿鑿附會し、聰明を作して以て真を亂す者は、勝げて紀す可からず。
現代語訳
文字が生まれて以来、こじつけと付会をし、賢さを装って真実を乱した者は、数え切れません。
解説
文字の歴史そのものを、真実を乱す歴史として見ます。こじつけと付会が、賢さの装いと結びついている点が要点で、頭の良い人ほど巧みに真を乱せます。次の段で、その害と対処が示されます。記録が残ることの負の側面を突いた一段で、前に出てきた、伝聞の九割は嘘だという段とも通じます。こじつけが賢さの装いと結びつく点が、要点になっています。
この章句が説くこと
文字こじつけ付会賢さ真実
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