呻吟語 / 外篇・品藻・皆な內足らざるなり
凡為外所勝者,皆內不足也;為邪所奪者,皆正不足也。
新字:凡為外所勝者,皆内不足也;為邪所奪者,皆正不足也。
書き下し
凡そ外の勝つ所と為る者は、皆な內足らざるなり。邪の奪ふ所と為る者は、皆な正足らざるなり。
現代語訳
およそ外から打ち負かされる者は、みな内が足りないのです。邪に奪われる者は、みな正しさが足りないのです。
解説
負けの原因を、相手の強さではなく自分の不足に置きます。外に負けるのは内が足りず、邪に奪われるのは正が足りない。どちらも相手を責める余地がありません。前に出てきた、我を滅ぼすのは我だという段と同じ立場で、こちらは対で示されています。次の段で、その関係が秤にたとえられます。相手を責める余地が、どこにも残らない構図になっています。
この章句が説くこと
敗北内実正邪原因自責
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