呻吟語 / 外篇・品藻・歎ず可きのみ
可歎也已!
新字:可嘆也已!
書き下し
歎ず可きのみ。
現代語訳
嘆かわしいことです。
解説
前の段を受けた、四字だけの嘆きです。細行で人を縛り大節を忘れる世評について、説明を足さずに一言で閉じます。この書にはこうした短い嘆きで締める段がいくつもあり、長い議論の後に置かれることで余韻を残します。言い尽くさないことが、かえって重さを生む形です。言い尽くさないことが、かえって重さを生む形になっています。
この章句が説くこと
嘆き短句余韻世評締め
関連する章句
-
『呻吟語』外篇・聖賢・哀しむ可きのみ哀しむ可きのみ。
-
『呻吟語』外篇・品藻・吁、言ひ難きかな吁、言ひ難きかな。
-
『呻吟語』外篇・詞章・猶ほ文章を以て之を崇尚す而るに識無き者は猶ほ文章を以て之を崇尚す。哀しいかな。
-
『呻吟語』外篇・品藻・大節は都て脫略廢墜す今の國語鄉評は、皆な人を繩するに細行を以てす。細行一たび虧くれば、清議に容る可からざるが若し。大節に至りては都て脫略廢墜して、渾て說き起こさず。道の明らかならざる、亦た此に至るか。
-
『呻吟語』外篇・品藻・初め口を開けば便ち是れ煞尾語初め口を開けば便ち是れ煞尾語、初め手を下せば便ち是れ盡頭の著なり。此の人大いに含蓄無く、大いに事を濟さず。學者之を戒めよ。
-
『呻吟語』外篇・物理・落花に向かひて太息すること莫かれ落花に向かひて太息すること莫かれ。世間何物か終盡無からん。