呻吟語 / 外篇・品藻・初め口を開けば便ち是れ煞尾語
初開口便是煞尾語,初下手便是盡頭著,此人大無含蓄,大不濟事,學者戒之。
新字:初開口便是煞尾語,初下手便是尽頭著,此人大無含蓄,大不済事,学者戒之。
書き下し
初め口を開けば便ち是れ煞尾語、初め手を下せば便ち是れ盡頭の著なり。此の人大いに含蓄無く、大いに事を濟さず。學者之を戒めよ。
現代語訳
口を開いたとたんに、もう話の締めくくりの言葉を言う。手をつけたとたんに、もう行き止まりの手を打つ。こういう人はまるで含みが無く、まるで事を成し遂げられません。学ぶ者はこれを戒めなさい。
解説
最初から最後の手を出してしまう癖を戒めます。締めの言葉も行き止まりの一手も、そこから先が無い。含みが残らないので、事が続きません。前に出てきた、余りを残せという段や、尽くすという一字が自分の病だという告白と同じ主題です。会話にも仕事にも当てはまる一段になっています。会話にも仕事にも当てはまる、実に広い一段になっています。
この章句が説くこと
含蓄余地締め一手癖
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