呻吟語 / 外篇・品藻・任に七難有り
任有七難:繁任要提綱摯領,宜綜核之才。重任要審謀獨斷,宜鎮靜之才。急任要觀變會通,宜明敏之才。密任要藏機相可,宜周慎之才。獨任要擔當執持,宜剛毅之才。兼任要任賢取善,宜博大之才。疑任要內明外朗,宜駕馭之才。天之生人,各有偏長。國家之用人,備用群長。然而投之所向輒不濟事者,所用非所長,所長非所用也。
新字:任有七難:繁任要提綱摯領,宜綜核之才。重任要審謀独断,宜鎮静之才。急任要観変会通,宜明敏之才。密任要蔵機相可,宜周慎之才。独任要担当執持,宜剛毅之才。兼任要任賢取善,宜博大之才。疑任要内明外朗,宜駕馭之才。天之生人,各有偏長。国家之用人,備用群長。然而投之所向輒不済事者,所用非所長,所長非所用也。
書き下し
任に七難有り。繁任は綱を提げ領を摯るを要す、綜核の才に宜し。重任は謀を審らかにし獨り斷ずるを要す、鎮靜の才に宜し。急任は變を觀て通に會するを要す、明敏の才に宜し。密任は機を藏して可を相るを要す、周慎の才に宜し。獨任は擔當執持を要す、剛毅の才に宜し。兼任は賢に任じ善を取るを要す、博大の才に宜し。疑任は內明外朗を要す、駕馭の才に宜し。天の人を生ずるや、各おの偏長有り。國家の人を用ふるや、群長を備用す。然れども之を投ずる所向輒ち事を濟さざる者は、用ふる所長ずる所に非ず、長ずる所用ふる所に非ざればなり。
現代語訳
任務には七つの難しさがあります。繁雑な任は綱と襟を掴む必要があり、まとめ調べる才に向きます。重い任は謀を審らかにし独りで断ずる必要があり、鎮まり静まる才に向きます。急な任は変化を観て通じる必要があり、明るく敏い才に向きます。密かな任は仕掛けを隠し頃合いを計る必要があり、行き届き慎む才に向きます。独りの任は引き受け守り通す必要があり、剛く毅い才に向きます。兼ねる任は賢者に任せ善を取る必要があり、広く大きな才に向きます。疑わしい任は内が明るく外が朗らかである必要があり、乗りこなす才に向きます。天が人を生むとき、それぞれ偏った長所があります。国家が人を用いるとき、多くの長所を揃えて用います。それでも投じた先で事が成らないのは、用いるところが長所でなく、長所が用いるところでないからです。
解説
この章句が説くこと
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