呻吟語 / 外篇・品藻・一向に恁底ならば便ち人と道ふ可からず
粗豪人也自正氣,但一向恁底便不可與人道。
新字:粗豪人也自正気,但一向恁底便不可与人道。
書き下し
粗豪の人も也た自ら正氣なり。但だ一向に恁底ならば便ち人と道ふ可からず。
現代語訳
粗く豪快な人にも、それなりに正しい気があります。ただずっとそのままであれば、人と語り合うことはできません。
解説
粗豪な人を、まず正しい気があると認めます。頭から否定しないのが特徴です。しかしそのままでは語り合えないと続けます。素質は認めつつ、加工が要ると示す構えで、前に出てきた、任俠の気質の者も物差しがあれば優れた人になったという段と同じ立場になっています。素質は認めつつ、加工が要ると示す構えになっています。頭から否定しないのが、この段の特徴です。
この章句が説くこと
粗豪正気加工対話素質
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